三菱電機冷熱プラントの現場を担う、施工管理。
現場の管理者であり、お客様との架け橋であり、ものづくりも担うこの仕事の、
やりがいや凄さ、苦労などを、職種の異なる3名の社員に聞いてみました。
大阪支社 技術部
設計積算課
学生時代は理工学部に在籍し、物質が持つ磁気熱量効果について研究していた。現在は技術部設計積算課にて、半導体の製造工場を中心に設計に携わる。
大阪支社 技術部
施工管理第一課
学生時代は工学部に在籍し、ロボット工学を専攻。機械工学や電気電子工学、計測・制御工学など様々な分野の内容を勉強した。現在は施工管理として、現場の管理・監督を務める。
大阪支社 営業部
低温システム第一課
学生時代は経済情報学部に在籍し、会計学を学んでいた。2020年に中途入社以降、営業として勤務する。会計学の知識は、見積作成や工事原価管理などお金の流れを把握する上で役立っているという。
SESSION01
T.Oさんは施工管理職、A.Nさんは設計職、私は営業職と、私たち3人はそれぞれ立場も役割も違う訳ですが、各々から見て、施工管理は「どんな存在」だと感じていますか?
私は「まとめ役」だと感じています。当社の商流は、まずは営業がお客様先に訪問をして提案を行い、次に我々設計が内容に肉付けをし、その後、施工管理が実際に作業をする協力業者をしっかりと束ねて提案を形にします。机上で纏まった内容を踏まえ、社内のメンバーや協力業者、お客様とコンセンサスを取って仕上げていくという点で、まさに「まとめ役」と呼ぶのがピッタリだと思うんですよね。
確かに。例えば、私たち営業や設計側の作業に落ち度があったとしても、施工管理がしっかりしていれば現場で事態を収めることができます。その意味でプロジェクトの「まとめ役」だし、社内の「大黒柱」でもありますね。実際に、施工管理として働くT.Oさんはどう思いますか?
たくさん褒めて下さっているので少し照れますね(笑)
そうですよね(笑)
まとめ役や大黒柱という側面もあると思いますが、営業や設計から引き継いだものをお客様へお渡しする役割でもある訳です。その意味で、「お客様と最後に顔合わせする存在である」という点も、僕ら施工管理が大切にしなければいけないことの一つだと思います。言い換えれば、お客様が最後に出会う「会社の顔」です。
なるほど! 確かにその通りですね。それまで営業がどれだけお客様と商談を重ねていても、現場で形になるその瞬間、横にいるのは施工管理です。その意味で、お客様と一番近い距離で仕事をする存在かもしれません。ちなみに、T.Oさんが感じる「施工管理の楽しさ」って何ですか?
やはり「ものづくりをし、工程を最後まで終わらせた後に抱く達成感」です。新築工事の場合はゼロから、リニューアルの場合は古いものを新しいものに、それぞれ作っていく訳ですが、その過程が目に見えて分かるので達成感があります。
分かります。一枚の設計図や画から設備が形になる様子を実感できる仕事だと思うので、ものづくりが好きな人は向いていると思います。A.Nさんはどう思いますか?
実際に作業をするプロの協力業者に囲まれて、彼らと様々な話ができる点が羨ましいです。特別な技術を持っている人ばかりなので、熟練の腕を目の当たりにしたり経験を聞いたりという機会がきっとあると思うんですよね。そういう巡り会いは施工管理ならではの魅力だと思います。
確かに。その点も、施工管理をする上でのやりがいの一つですね。
SESSION02
一緒に仕事をしていて、K.Kさんはどんな所に「施工管理の凄さ」を感じますか?
商談の段階から参加している訳ではないのにも関わらず、お客様の気持ちを踏まえて下さる点です。私たち営業は、商談を通じてお客様のニーズや背景をヒアリングするので、ある程度「こういう課題があるのか」「こういう結果を求めているんだな」ということが分かるのですが、施工管理は計画がある程度纏まった段階から参加する訳ですよね。もちろん、営業や設計からオリエンテーションを受ける訳ですが、それでもしっかりとお客様のニーズを踏まえて現場を納められることが凄いなといつも感心しています。
確かに、初めは何も分からない状態でプロジェクトに参加する訳ですもんね。
私なら「分からん!」って言ってしまいそうです(笑)
実際、T.Oさんは施工管理として着工する上で、そういった不安はありますか?
やはり、多少はあります。例えば「ここの納まりはどういう意図があるのだろう?」といった細かい疑問を、図面を見た際に感じます。ただ、そうした疑問を取り除くために、営業・設計・施工管理の三者で丁寧にコミュニケーションを取る機会が設けられているので、大きな不安はありません。
なるほど。後は、自分より年上の協力業者を束ねている点も凄いなと思います。向こうもプロなので、プライドがあったり自分のやりたいイメージがあったりする中で、指示して纏めることって難しくないんですか?
そうですね。やはり入社した当時は、あまり話を聞いてくれないこともありました。ただ、こちらが一生懸命やる姿を見せていく中で、少しずつそれに応えようとしてくれたり、助けてくれたりすることが増えるんですよね。なので、纏めているというよりは支えられているという感じがします。
ただ、自分自身にも知識がないと指示ってできないじゃないですか。「こうしてほしい」と伝える際にも、熟練の協力業者が納得できる伝え方をしなければならないでしょうし。その意味で、現場のことも知らないといけないし、安全のことも知らないといけないし、加えて技術に対しての知識もちゃんと持っておかないといけないしで、やはり凄さを感じます。
その点は、やはり単純に「聞く」しかないんですよね。協力業者や先輩社員を含め、自分より知識のある人に「ここはどうすれば良いんですか」「この場合はどうするべきですか」と質問をして知識を蓄えることが大切だと思います。幸い、そういった質問をして嫌な顔をする仲間は当社の現場にはいないので助けられています。
当社には、失敗しても怒られない文化もありますしね。
はい。もちろん反省はしなければなりませんが、だからといって挑戦を妨げられることはありません。なので「とりあえずやってみる」くらいの気持ちで取り組めることのありがたさを日々感じています。
SESSION03
お二人は、施工管理に向いているのはどんな人だと思いますか?
施工管理って、想像以上に幅が広い職種だと思うんです。例えば、ものづくりの側面もあるし、知識を活かす仕事でもある、もちろん様々な人とコミュニケーションをとる仕事でもあります。だからこそ、その内の一つにでも興味を持てる人だったらできるのではないかと思っていて、「こういう人じゃなければできない」ということはないと思っています。設計のA.Nさんから見て、どう思いますか?
メンタルの強さは、一つポイントなのかなと思います。施工管理は、社内と現場の間で調整をする機会も多い仕事です。例えば、設計が絶対に譲れない点に対してなかなか現場が納まらなかったり、現場の協力業者を納得させるために調整が必要だったり。時には、お客様から直接要望を受けることもあります。そういう諸々の状況を踏まえて、中心に立ち現場をコントロールするためには、ある程度メンタルが強くないと負けてしまうのではないかと思うんです。
確かに各所への気遣いは必要ですが、それはどんな職種でも同じかなとも思っています。また、「最悪、自分が悪者になったらいい」という思いもあります。その方が様々な要望が集まるというメリットもありますし、自分自身の主張も伝えやすいんですよ。それから、忘れちゃいけないのが「終わらない現場はない」ということです(笑)
なるほど(笑) 後は、雑談がしやすい当社の社風が働きやすさを支えているのかもしれませんよね。
その通りです。やはり、コミュニケーションを図る上でも、上下関係なく話しやすい点が嬉しいですね。特に大阪支社はワンフロアなので、職種間を横断した横の繋がりも取りやすいなと感じます。
風通しの良さは、まさに当社の特徴ですよね。部長や支社長と何でも話せる組織ってあまりないと思うのですが、当社はそれができているし、もちろん意見も聞いて貰えます。そう考えると、とてもありがたい環境だなと改めて感じます。また、施工管理を中心に制度面や労働環境も年々良くなっていますよね。
確かに施工管理といえば激務のイメージがあると思うのですが、近年は当社においてもどんどん改善されています。現場にもよりますが、休日の数も他の職種と変わりませんし、普通に土日休みの場合もあります。もちろん、残業時間も会社全体で減らそうと改善を続けています。
ひょっとしたら、当社は元請けの案件が多いから、そういった改善がしやすいのかもしれませんね。お客様にもよりますが、ある程度決まった工期の中で、自分たちが好きなように工程が組めますので。
その通りですね。これから当社への入社を検討している学生さんも、不安な点や気になる所があればぜひ気軽に質問して貰いたいです。きっと、想像しているような大変さや苦労よりも、やりがいや達成感の方が多い仕事だと思います。