急速に解凍できて品質を低下させず、しかも経済的。
そんな理想の解凍をめざして当社が開発したのが、この低温高湿度解凍装置Hybrid Defrosterです。
スーパーヒート水蒸気を使用することで、
顕熱ばかりでなくより大きな凝縮潜熱を引き出し、エネルギー効率に優れた複合解凍を実現。
プログラム温度制御機能を備え、最適プログラムを組めばいつでも誰でも同じように解凍できます。
解凍品の種類・用途・据付場所に合わせてお使いください。

  • 特長 1

    均一なスピード解凍が可能

    庫内相対湿度をほぼ100%に維持し凝縮潜熱を利用するので、
    ムラのない解凍が短時間で行えます。

  • 特長 2

    品質を保持し、衛生的

    スーパーヒート水蒸気を使用するので庫内はクリーンな環境を保ちます。
    また、低温のままで大量の熱エネルギーを供給するため品質を高度に保持できます。

  • 特長 3

    ドリップが少なく、経済的

    低温で短時間の解凍なのでドリップが減少。そのため、イニシャルコストの回収も容易です。
    しかも排水量が少ないので排水処理施設も小規模ですみます。

  • 特長 4

    使いやすいプログラム温度制御

    個々の解凍品に適したプログラム温度制御ができます。
    また、解凍後も自動的に締め工程を経て冷蔵保管庫としての運転が可能です。

解凍原理

  • ほぼ相対湿度100%の「スーパーヒート水蒸気」を連続して解凍庫内に送り込む。
    温度は100℃から庫内に入った瞬間に低温となっている(設定により+5℃~+30℃)。
  • この水蒸気は解凍品の表面に熱エネルギー(顕熱)を与えて解凍品表面で露点まで下がり、凝縮して結露する。
  • この時大量の熱エネルギー(潜熱)が放出され、これにより解凍が促進される。
    (結露した水は、最初は霜となるが、次々と来る水蒸気のためすぐに融けて流れ落ちる。
    解凍品表面温度が0℃まで上がると結露しても霜とならずそのまま流れ落ちる)。
  • 次々と高湿度の空気が解凍品の表面で凝縮しては熱を放出する。
    このように凝縮潜熱を用いて熱交換を繰り返すことにより、大量の熱エネルギーが放出されて解凍が完了する。

高い解凍能力の秘密

融解潜熱の7倍以上ある、 凝縮潜熱を利用!

  • 0℃の水が0℃の氷に変わるなど、物体の「相」(気体相・液体相・固体相)が変化する時には温度変化を伴わない熱が放出または吸収される。
    これを「潜熱」と呼び、相が同じで温度が変わる「顕熱」と対比される。
    両者を合わせたものが「全熱」で、Hybrid Defrosterは潜熱と顕熱のエネルギーを複合利用する全熱型の解凍装置である。
  • 水(H2O)の場合、氷⇔水の融解(凝固)潜熱は約335kJ/kgである。これに対してスーパーヒート水蒸気の凝縮(蒸発)潜熱は約2,500kJ/kgと7倍以上ある。
    Hybrid Defrosterが高い解凍能力をもつ秘密はここにある。

200kg型

500kg型

1000kg型

プログラム制御により最適な解凍条件が設定可能

低温高湿度解凍装置(Hybrid Defroster)はプログラマブルコントローラーを装備しており、
食品の種類や形態ごとに最適となる庫内温度および解凍時間をオペレーションパネルのキー操作ひとつで簡単に設定できます。
庫内はスーパーヒート水蒸気を使っているため、解凍品の温度の最も低い部分から優先的に凝縮熱が与えられるので、
全体にムラのない均一な解凍が可能となりました。

鶏肉の実測例
標準仕様
主な解凍方法の比較
【ご相談ください】温湿度のモニタリングやCIP装置の組込みなどでHACCP構築をサポート!
  • 解凍品の芯温度や表面温度、庫内温度、吹出/吸込湿度等の計測・記録
  • Hybrid DefrosterへのCIP(定置洗浄)装置の組込み設計

テストルームのご案内

  • 当社本社内のテストルームで「ハイブリッド・デフロスター」による低温高湿度解凍のデータ測定ができます。
  • 貴社の取扱品での解凍データが実測できますので、お気軽にご相談ください。
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