地下ピット内の冷気を還流させ、
冷却効率アップ!
MELCOLDⅡ導入で
高品質管理と省エネも実現。

製氷と鯨肉の加工販売を主事業としていた井上製氷冷蔵株式会社様が、冷蔵・冷凍倉庫業に進出したのは1960年のこと。以来伸張を続け、近年では冷凍食品の扱い量が飛躍的に増加して保管スペースが不足したため、2017年に「八女第2物流センター」(1号冷凍庫3,594トン、2号冷凍庫1,473トン)を増設。当社が施工した三菱電機の冷却システムや集中管理システムのパフォーマンスに加え、地下ピット内の冷気回収による熱負荷低減やユニットクーラの低風量化など、数々の工夫による省エネ化も評価されています。

その他の納入設備

地下ピット内の冷気を熱源機吸込み側に取込むことによる夏季省エネへの期待は大きい

荷捌室の温度は5℃設定。
結露対策にエアー搬送ファンを導入

お客様の評価

  • 井上製氷冷蔵株式会社
  • 専務取締役 井上 智文

省エネと省力を実現した
八女第2物流センター。

F1級冷凍庫を2つ備えた「八女第2物流センター」の増設により、懸案となっていた保管スペース不足を解消でき、とても嬉しく思っています。第2物流センター稼働後も八女物流センター全体の使用電力量に大きな変化はなく、省エネ実感は大きいですね。今後1年間の結果によっては、デマンド値の変更も検討したいです。省エネ面でいえば、地下ピット内の冷気を冷凍機吸込み側に回収することによる効率アップにも大きな期待を寄せています。ピット内の温度は春から秋にかけて平均15℃の温度差予測で、夏季にどれくらい効果が出るか、今から楽しみです。

省力化の面では、低温流通管理システム「MELCOLDⅡ」の貢献が大きいです。近年は荷主からの要望で、倉庫だけでなく荷捌室の温度・湿度管理も必要となり、MELCOLDⅡによる集中管理はとても助かっています。必要なデータの帳票出力は誰にでもカンタンに行えますし、荷主への報告作業はとてもスムーズになりました。

提案者の声

  • 三菱電機冷熱プラント株式会社
  • 九州支社 施工管理課 担当課長
  • 藤木 克行

過去の実績を参考にした
ユニットクーラの省エネ提案。

今回、三菱電機製「R410A一体空冷式インバータ二段スクリュークーリングユニット」をご採用いただいた大きな理由は、❶CO2冷媒の冷凍機は高価かつメンテナンスが大変、❷スクリュークーリングユニットならお客様自身でトラブル対応が可能という2点です。特に後者は24時間安定稼働が求められる物流倉庫様にとって、大きなポイントとなりました。

24時間稼働に伴う、もう一つの懸念材料が電気料金です。そこで過去の省エネ実績から、電気使用量の大きいユニットクーラについては、インバータによる低風量での省エネ化を推進。さらに、庫内温度差2℃未満も実現しました。デフロストは現在1日4回の設定ですが、稼働後の様子を見ると1日2回でもよさそうです。さらなる省エネに向け、お客様と相談したいと思います。

納入機種など詳細

所在地 福岡県八女市大字今福631
納入機種
  • 【R410A一体空冷式インバータ二段スクリュークーリングユニット】
  • AFSV-SN60FGH-D×3
  • 【低温流通管理システム】
  • MELCOLDⅡ×1
設備用途 物流倉庫(業務用冷凍加工食品用)
設計 株式会社ロイ設計
設備施工 三菱電機冷熱プラント株式会社
竣工 2018年10月